「親孝行」

昔 富山県宇奈月温泉に赴任していた10数年前私の下で総務関係を任せていた男が居る。
親父も同じホテルに昔在籍してほんの数年やはり総務をみてもらっていた。
その父親は元憲兵であった為かどこか強面で仕事には厳格な人であった。
その親父が亡くなったあとの息子の話であります。

息子には私のところに来たころ嫁がおりました。一男一女の父になっていました。
嫁さんがある日、うその様な話ですが「風呂に行く」と言ってそのまま帰って来ませんでした。
なが〜い風呂でついにそのままでした。

彼は母親がある日の検診でガンであることを知らされました。
同時に寝たきりの親になったのです。無題


今年6月のある日母親は亡くなりました。
それまでの間20年近く イヤもっとになるかな  寝たきりの母親の面倒を見てきました。
食事から下の世話まで・・・
長男は大学の教授にまで出世し、長女は嫁に行きました。

年に2回くらい会いますが、元々が船乗りだったせいか小さなことにこだわらない性格
プラス明るい性格の男で少しも母親の看病を気に病む気配を見せませんでした。

彼のここ10数年を見ていて「ひとり息子」って偉いな「長男」って偉いな とつくづく思います。

5人兄弟の末子である自分のことを思うと彼に人生とは…・・・
なんぞという生意気なことは言えないなと考え込む彼からの訃報でした。
                

 合掌


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