千社札(せんしゃふだ・せんじゃふだ)昔から神社・仏閣に参拝した記念として張る
自分の名入りの札のことをいゝます。
元々は銅版でつくられましたが、江戸時代以降は紙になりました。
最近ではシール状のものがありますが、我々玄人はあの手のものは千社札とは呼びません。
写真は私のものでこれが本物の千社札であります。
巾が一寸六分(58mm) 高さ四寸八分(173mm)のものが一丁札とよばれ、
1887年に子持枠というサイズ 巾48mm 高さ144mmに確定しました。
愛好家同志が 「札交換会」を催して楽しむことが江戸の昔からあります。
趣味を通り越して凝る人は金箔等を使ったものもあり身上(しんしょう)をつぶす人もいたと聞きます。
千社札の作り方は浮世絵と全く同じで随分手間のかかるいわゆる美術品と
いって良いものです。のりは大和のり以外は使ってはいけないことになっています。
私は28歳の頃から始め北は北海道、南は鹿児島までおよそ200社位に貼ってあります。
諏訪大社下社でのこと、早朝私が貼っておりましたら神官が寄って来られ貼っている
ところを一度見たいと思っていたが初めて見ました。
ちょっと説明をしてくれないかとのことで通りいっぺんのことをご説明しましたら
「イヤ勉強になりました」と言っていただきました。
高いところに貼るには写真の様な蝶番のついた刷毛をつかいます。どこでも貼って
良いものではありません。
月日が経ち紙の部分がなくなり材木に墨のところ(名)だけが残ることを「抜ける」といゝます。
そんな上に貼るなんてことはルール違反も一級で絶対にやってはイケません。
貼って歩くだけではなく信仰心もなくては駄目ですね。